ガスボンベの正しい処分方法とは?缶に穴を開けてはいけないの?

冬の料理といえば、鍋料理。
食卓にカセットコンロを出して、鍋を楽しむおたくも多いでしょう。
ところで皆様、カセットコンロの燃料のガスボンベはどのように処分されていますか?
そこで、今回はガスボンベの処分方法をご紹介しましょう。
ガスボンベをそのまま捨ててはいけない、と理解している方は多いと思います。
しかし、ガスが余っているボンベに不用意に穴を開けると、かえって危険なのです。
では、どうすればよいのでしょうか?
答えはこの記事を読めばわかりますよ。

  1. ガスボンベは穴を開けてはダメって本当?
  2. 中身が残ったガスボンベの正しい処分方法とは?
  3. ガスボンベの寿命はどのくらい?
  4. ガスコンロは使い方に気をつける
  5. おわりに

1.ガスボンベは穴を開けてはダメって本当?

ガスボンベは、液状になったガスが詰まった製品です。
これをカセットコンロにセットすれば、どこでも煮炊きができます。
ガスボンベはコンロの火を全開にして、約1時間燃焼するだけのガスが詰められているのです。
一般家庭で鍋物を使用する際に使う程度ならば、ひと冬に2~3本あれば十分でしょう。
使いかけのガスボンベは、そのまま保存しておくこともできます。
しかし、缶が腐食していたり口が目詰まりしていたりするものは、そのまま使うのは危険です。
処分したほうがよいでしょう。
少し前まで、中身の入っているガスボンベは、穴を開けてから出すというのが常識でした。
ホームセンターでは、缶に穴を開ける専用の道具も売っていたのです。
しかし、ガスボンベに入っているガスは、引火性があります。
不用意に穴を開ければ火災や爆発事故の原因になるでしょう。
今は、ガスボンベを製造している会社は、ほとんどが製品に穴を開けることをやめるようにホームページなどで呼びかけています。
では、中身が残っているガスボンベを処分するにはどうすればよいのでしょうか?
それを次の項でご紹介します。

2.中身が残ったガスボンベの正しい処分方法とは?

この項では、ガスボンベの正しい処分方法をご紹介します。
何に気をつけて処理を行えばよいのでしょうか?

2-1.ガスボンベが問題なく使えるならば、中のガスを燃やす

ボンベの中にほんの少しだけガスが残っているという場合は、コンロを使ってガスを燃やしてしまいましょう。
ボンベを振ってみて、水が入っているときのような音がすれば、まだガスが残っている証拠です。
ボンベを点検して腐食などがなかった場合は、これが一番簡単で安全な方法になります。
「そのまま燃やすのはもったいない」という場合は、ヤカンでもかけてお湯を沸かしてみましょう。

2-2.カセットコンロを使えない場合の方法

何らかの事情があってカセットコンロを使えない場合は、ガスを放出させましょう。
ガスボンベの中に入っているガスは、都市ガスやプロパンガスに入っているものと同じです。
少量ならば、空中に放出しても問題ありません。
ただし、ガスは可燃性なので密閉した室内などでガスを放出すると、爆発事故や火災を引き起こすことがあります。
ガスを放出する場合は、必ず火の気のない屋外で行ってください。
もちろん、周囲に引火性の物質があるところもいけません。
たとえば、駐車場などはガソリンを満載した自動車が並んでいるわけですから、ガスを放出させれば大変なことになります。

2-3.ガスの放出のさせ方

ボンベからガスを放出させるには、キャップを開けて口をアスファルトなどの固い地面に押し付けます。
本体に穴を開けてしまうと、ガスが際限なく噴出して危険です。
必ず口からガスを噴出させましょう。
缶を振ってみて水音がしなくなれば、ガスがきれた証拠です。
後は自治体のルールに沿って缶を処分してください。
なお、いくら屋外でも、噴出させたガスが多ければ、しばらく周囲にガスは漂っています。
ガスを噴出させてすぐに、火気を使わないようにしましょう。
タバコに火をつけるのもダメです。

3.ガスボンベの寿命はどのくらい?

ガスボンベの中に入っているガスは、劣化することはほとんどありません。
ですから、ガスボンベの寿命は缶の寿命です。
缶にさびが浮いてボロボロだったりした場合は、ガス漏れの危険があります。
また、1998年(平成10年)に、ガスボンベは規格が変わりました。
ですから、それ以前に製造されたガスボンベは、現在のカセットコンロの規格に合わない場合があります。
たとえ缶に問題なくても使わない方がよいでしょう。
残っている場合は、屋外でガスを噴出させて始末してください。
また、ガスボンベの缶は金属製です。
湿気がひどい場所や塩分が強い場所、さらに直射日光にさらされる場所では、劣化が早くなるでしょう。
ですから、ガスボンベを保管するところは冷暗所が望ましいです。
押し入れの中などに保存する場合は、湿気に気をつけましょう。

4.ガスコンロは使い方に気をつける

では最後に、ガスコンロの正しい使い方について少しご説明します。
ガスコンロは携帯に便利で安全性の高いものですが、使い方を間違えると爆発事故を起こすこともあるのです。

4-1.ガスボンベの部分は絶対に熱しないこと

カセットコンロは、一口コンロにボンベを入れる部分がついた形状のものが一般的です。
また、調理器具を置いてもボンベの部分にかからないような設計になっています。
ボンベに入っているガスは可燃性であり、熱を加えると膨張するのです。
ですから、ボンベ付近を熱しすぎると、缶がガスの膨張に耐えきれず、爆発してしまうこともあるでしょう。
2台のガスコンロの上に鉄板を渡す、などの使い方をしてはいけません。
また、ガスボンベの入っている場所のすぐ横に、熱を発する別の調理器具などを置かないようにしましょう。

4-2.調理以外の用途に使わない

バーベキューをするときなどに、炭火を使う人も多いでしょう。
しかし、炭火は火をつけるまでがなかなか大変です。
そのため、カセットコンロの上に炭を置いて着火しようとする人も少なくありません。
しかし、これは大変危険です。
炭は輻射熱が大変強く、遠くまで熱が届きます。
ガスコンロの上で炭を直接熱した場合も、ガスボンベが爆発する危険があるでしょう。
また、長時間ものを熱したい場合も、カセットコンロ以外のものを使ってください。

4-3.ガスコンロを使う場所に気をつけよう

単身者用のマンションやアパートは、キッチンが貧弱なところも多いです。
特に、電気の熱を利用した調理器は火力も弱く、暖まるまで時間がかかるでしょう。
このような設備がついたアパートの住人の中には、カセットコンロで調理をする方もいます。
それ自体に問題はありませんが、電熱器の上にカセットコンロを置いてはいけません。
何かの拍子に出ん寝つきのスイッチが入れば、ボンベが爆発する危険性があります。

5.おわりに

いかがでしたか?
ガスボンベはスーパーなどで手軽に買えるため、あまり「引火したり爆発したりする危険性が高いもの」という実感が薄い方もいると思います。
また、「ガスが入っている金属の缶は、穴を開けてから処分する」という情報が出回った結果、「ガスが入っている缶は必ず穴を開けなければならない」と思っている方もいるでしょう。
しかし、今のカセットボンベは不用意に穴を開けた方が危険なのです。
ボンベの始末の仕方が分からない方は、ぜひメーカーのホームページを確認してみましょう。
ガスの放出のさせ方が書いてあります。
また、ガスボンベの缶は必ずすべてのガスを放出させてから捨ててください。
ごく少量でもガスが残っていれば爆発の危険性があります。