危険物の処分法について詳しく知りたい! 一般家庭における注意点

危険物を一般家庭で処分する際には、細心の注意を払う必要があります。そして、日常から危険物の取り扱いについて正しく理解しておかなければなりません。ここでは、一般家庭における危険物の処分法について取り上げます。まずは、どのようなものが危険物とされているのかという点からお伝えしましょう。

目次

  1. 危険物とは
  2. 家庭内にある主な危険物
  3. 家庭内にある危険物の処分方法
  4. 危険物を取り扱う際の注意点

1.危険物とは

1-1.危険物って何?

「危険物」は、火災や爆発、中毒といった災害に結びつくものです。日本では、消防法によりどのようなものが危険物に該当するのか具体的に定められています。私たちの身の回りには、たくさんの危険物が存在しているということを忘れてはなりません。

1-2.消防法により定められている危険物

消防法第2条第7項には、「法別表の品名欄に掲げる物品で、同表に定める区分に応じ性質欄に掲げる性状を有するものをいう」と書かれています。消防法の表に記載されている品が危険物になるというわけです。また、消防法第9条の3に「危険物についてその危険性を勘案して政令で定める数量」と書かれているとおり、指定数量に関する規定もあります。
指定数量以上の危険物を貯蔵、もしくは取り扱う際には、法によって決められた基準に従わなければならないのです。

1-3.毒物および劇物取締法による危険物

現在、150万種類もの化学物質が存在しているといわれています。その中には、毒性の強い物質も数多くあるのです。「毒物および劇物取締法」では、社会経済において有用となる工業薬品・農薬・試薬といった化学物質の中で毒性が強い化学物質を毒物や劇物として指定しています。
このような毒劇物には利用価値が高いという利点もあるのですが、吸引や接触により中毒を引き起こす危険なものです。実際に、毒劇物を利用した事件や事故も発生しています。毒劇物は正しく取り扱わないと重大な危害が及ぶ可能性があるため、「毒物および劇物取締法」で規定する必要があるのです。

2.家庭内にある主な危険物

2-1.危険物は身近なところにある

危険物は、特別な場所にあるわけではありません。普通に生活している私たちの身の回りにも、危険物はたくさんあることを知っておきましょう。代表的なものとして、ガソリンや灯油、軽油などの燃料があげられます。また、スプレー缶やアロマオイル、高濃度のアルコール飲料も取り扱いに気をつけなければなりません。危険物という意識を持って扱わないと火災などを起こす可能性があります。
危険物に該当するものを理解するために、製品のラベルなどに記載されている注意事項をよく読む習慣をつけてください。危険物による事故を未然に防ぐためには、このような習慣が大切です。

2-2.危険物の収納に使用する容器

危険物の収納や運搬には、消防法により定められた基準に適合する容器を使用しなければなりません。最も身近な危険物ともいえる灯油を例に、ご説明しましょう。
灯油は、危険物第4類の第2石油類・危険等級IIIにあたります。保管する際には、灯油用ポリエチレン缶を使用してください。そして、次の点に注意が必要です。

・5年で交換する

灯油用ポリエチレン缶は紫外線の影響を受けて劣化しやすいため、5年くらいで交換します。製造年月日が必ず記載されているはずですので、確認してください。

・暗く涼しい場所に保管する

灯油用ポリエチレン缶は、直射日光や雨などに弱いという性質があります。できるだけ暗くて涼しい場所に保管してください。

・ガソリンを入れてはいけない

ポリエチレン缶に入れたガソリンを使用するときに引火する可能性があります。ガソリンをポリエチレン缶に入れると、静電気が発生するからです。どうしてもガソリンを運搬する必要があるときには、消防法で定められた容器性能試験に合格している金属製容器を必ず使用してください。

2-3.消毒用アルコールにも注意

インフルエンザやノロウィルスなどの感染を防ぐための消毒用アルコールを使用する家庭が増えてきました。この消毒用アルコールも危険物に該当する場合があるので気をつけましょう。アルコール分が一定の量以上含まれていると消防法で定められている危険物となり、引火する危険性が高いのです。このような消毒用アルコールの容器には、危険物であることを示す注意書きが必ずあります。
危険物に該当する消毒用アルコールを保管している、もしくは使用する場所では、絶対に火気を使用してはいけません。また、容器に衝撃を与えないように落下や転倒などに気をつけてください。危険物を保管する場所は常に整理整頓して、丁寧に取り扱いましょう。

3.家庭内にある危険物の処分方法

3-1.危険物は自治体では収集できない

危険物は爆発や火災などの危険性が高いため、自治体による収集は行っていません。ほかのごみと一緒に捨てないように、気をつけてください。

3-2.灯油・ガソリン・エンジンオイルなど

ストーブなどに使用する灯油が余って、処分に困る場合もあるでしょう。このようなときには、近くのガソリンスタンドに相談してください。また、ガソリンやエンジンオイルも同様です。

3-3.化学薬品など

危険物に該当する化学薬品などを処分する場合には、購入した店舗などへ問い合わせましょう。メーカーに連絡しても構いません。

4.危険物を取り扱う際の注意点

4-1.指定数量が定められている

指定数量を超えて危険物を取り扱う際には、市区町村長の許可が必要です。たとえば、ガソリンの場合は200リットル、灯油や軽油は1000リットル、重油は2000リットルが指定数量となっています。しかし、一般家庭ではこんなに多くの量を取り扱うケースはめったにないでしょう。ただし、この指定数量の2分の1以上の量を貯蔵もしくは取り扱う際には消防長に届け出をしなければならない、という条例もあるので注意してください。

4-2.危険物の取り扱いで気をつけること

私たちの身の回りにある危険物は、生活に欠かすことのできないものも多くあります。ですから、常に危険を意識して使用するようにしましょう。危険物であるという意識の低さから、毎年たくさんの火災や事故が発生していることを忘れてはなりません。
「火気厳禁」「第一石油類」「危険等級」といった表示があるものは、危険物です。ほかのものと同じように扱ってはいけません。ストーブやガスコンロなどの火気の近くで使用しないことはもちろん、容器のフタをしっかりと閉めて、転倒や落下を防ぎましょう。また、子供の手の届くところに置かないことも大切です。外部の者が簡単に手に取れるような場所に保管することも危険なので避けてください。

4-3.引火しないように注意を払う

灯油などの燃料類の保管や取り扱いには気を使っていても、ほかの危険物に関してはそれほど注意していない家庭が多いようです。たとえば、アロマオイルや防水スプレー、消毒用アルコール、接着剤などを危険なものとして認識して使用しているか改めて見直してみてください。ほかにも、アルコール度数の高いウイスキーや焼酎、ウォッカなども消防法による危険物に該当する場合があります。ウォッカを飲むときに近くにキャンドルを立てていると、ウォッカから発生するアルコールの蒸気にキャンドルの炎が引火する可能性が高いのです。危険物の周囲では、絶対に火気を使用しないように気をつけてください。

まとめ

家庭で危険物を処分する際の注意点をまとめておきましょう。

  • 危険物は自治体では収集できない
  • 灯油・ガソリン・エンジンオイルなどの処分は近くのガソリンスタンドに相談
  • 危険物に該当する化学薬品などを処分する場合には、メーカーや購入した店舗に問い合わせる

危険物は正しく取り扱って、火災や事故などを防ぐように努めてください。

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